IT業界与太話

悲喜こもごもを暴露します

きれいな花にはトゲがある -UIの美しさとコードの美しさはなぜ反比例なのか-

にゃっす。

 

自分の住んできた業界のいろんな思いで話を、若い人が同じ轍を踏まないように情報漏洩にならない範囲でぶっちゃけて行こうという第五回です。

 

***

 

見た目がリッチな実装で・・・(きたきた)

ただ、作った会社との連絡パスはもう契約的になくて・・・(うんうん)

すでに手入れざるを得なくて瑕疵担保もう無いのよ・・・(はっはっ)

ちょっとでいいから手伝ってくれない?(死ね!)

 

※瑕疵担保・・・作った側の過失の問題を直してもらうこと、簡単な話ではない

 

***

 

むかしは技術屋が作るWebは貧相になりやすいといわれたものです。

そもそもウェブもマークアップ言語は論文なり学術用途です。

半音ずれた太陽にほえろとかが病院のサイトで流れるとかそんな用途じゃありません。

Winnyの金子氏のサイトあたりのシンプルさがちょうどいい指標な気がします。

 

***

 

大体Webフロンドエンド案件が炎上で呼び出されるとき自分は本業はインフラですが、やらざるをえないときもあり参画いたしますが、大体は綺麗な画面を持っているサイトはコードが糞です。

きっつい言い回しですが、「お絵かきがお上手なんですね」と精一杯の皮肉はいいます。

美大出身のHTMLデザイナーが身近にいたときもあったのですが、画像をA4サイズ、ベタ一枚で描いてスライスしてimgタグで並べていくのが一番お得意で、imgタグを並べる作業をコーディングと言われた日には、どうしていいか分かりません。

 

***

 

しかし、その絵のペラ一枚はよく出来た上手さでした。本人早くDTPのほうに帰りたいと日々ぼやいてましたが特殊な才能ですし、自分の身の丈のコードもいいことなんだと思います。

 

***

 

動的なページはコスト、労力が専門違いです。そういう際には明らかに短期のフリーランスあたりで雇って無理にしあげただろうというのが上がってきます。

試験仕様書の提出を求めると、大体は見ておいたから平気とか言います。

そのころには低単価の自称フロント系プログラマフリーランスは契約終えて散り散りになっています。

なかを開くと脈絡のない、やっつけのコードが散乱しておりいたるところでバグの温床を産んでいます。

はぁ、またこのパターンかと息をつきます。

 

***

 

両立できている事例をほとんどみたいことがないのですが、本当にお絵描き屋さんはお絵かきしててほしい。営業はそれだけやってたらいい。

 

***

 

過去一番にひどかったのは、次のサイトのデザインはこうしますのでコードお願いいますという内容で、jpgが1枚添付されていました。もう丁寧にパーツを切り張りして完成させましたよ。

asp.netで根幹が触るのは困難なので、CSSXSLT中心にjpg1枚からばらして再現しました。

某有名なECサイトはjpg1枚渡されて、こうして、と言われて5か月の残業時間で私が過去に書いたものです。

 

やはり年老いたプログラマが書く社内向け管理画面のシンプルさを見ると安心するものです。