IT業界与太話

悲喜こもごもを暴露します

悪しきエージェント制度 -出会って2秒で100万円ゲットだぜ-

ぴょん。

 

自分の住んできた業界のいろんな思いで話を、若い人が同じ轍を踏まないように情報漏洩にならない範囲でぶっちゃけて行こうという第二回です。

 

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20代の多くが初めてIT系で転職を考えるとき、登録したサイトから声がかかってくるのが、エージェント制度です。dodaとかがその筆頭で。

面接をして技術、嗜好性などをエージェントでヒアリングされ、「非公開求人」を回してもらえるのです。やはり、一度業界経験したあとの場合少しでも良い条件などを掴みたい側面もあるため、多くの求人情報から検討はしたいので、この手のサービスをつい利用してしまいがちです。

 

さて、クイズです。彼らはどういうロジックで収入を得ているのでしょうか。

 

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自分が初めてエージェント採用のときは、エージェント採用枠をとりすぎたせいで、支払い貧乏側に社内が傾きつつあり、昇給も望めない状態に陥っていました。

実は、採用された際には、確定年収の概ね3割前後を支払う契約になっているのがエージェント制度です。

ざっくりいえば、普通の一般的な20代のエンジニアの年収が340~390万円ぐらいとしたときには100万円は支払われているわけです。

直接応募して採用しても0円なのにね。

ノーリスク高ハイリターンですよ。

エージェントが何したんだって話です。彼らのオススメ求人ですと出してくるものはキックバックがでかいんだろうな、とか、定期的に打ち合わせと称して高い店で飯を喰わせてもらえるとか、そういう構造ができているところを優先的にプッシュしてきます。

実際、事実当時の会社は人事が月一で各エージェント会社との食事会をおこなっておりました。

 

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求人サイトと、それを応募のために登録する個人情報。

だったら、その情報を用いてエージェント経由で売ったほうが金になる。

企業側も少しでも厳選されて人が紹介もらえるならばと手を出してしまう。

 

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このIT業界構造は本当に「何も生まないやつが一番楽で高い金」を吸われている構造であり、業界のお金の巡りが正しくきれいにするためのスキーマづくりを真剣に次の世代までには整備してあげたいものですね。

 

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ふらふらしてたところにサトシに、4Vフロントエンドプログラマーなんてゲットされようものなら、次の日には売られていく小汚い世界なのです。